こんにちは。
社労士の大濱です。

夏になると、職場での「におい」が気になるシーンが増えてきますよね。

「誰とは言えないけど、あの人の体臭が…」
「柔軟剤や香水が強すぎて、頭が痛くなる…」
「毎日お風呂に入ってるのかな…でも本人には言えないし…」

そんな“ちょっとした困りごと”が、実は職場のストレスや人間関係のきしみにつながることがあります。
そしてもう一歩進んでしまうと――パワハラやイジメの火種になってしまうことも。

⚠️ におい問題は、ハラスメントに発展するおそれも

• 「臭い人」と陰で話題にされている
• 本人のいないところでネタにされている
• それを見聞きした他の社員が不快に感じている

こうした状態が長く続くと、本人が傷つくだけでなく、周囲のモラルや組織の信頼感も損なわれてしまいます。

🚿「毎日お風呂、入ってますか？」

こう聞くと、ちょっと笑ってしまうかもしれませんが――
汗やにおい対策は、実はとてもシンプルなところから。

• こまめにシャワーを浴びる
• 汗をかいたら着替える
• 無香タイプのデオドラントを使う

でも、「自分がにおっている」とはなかなか自分では気づけないもの。
だからこそ、指摘ではなく、“気づき”を促す伝え方が必要です。

🧼 原因は「衣類のにおい」かも？

実は「本人は清潔にしているのに、なんだか臭う…」というケースでは、
衣類やタオルの“生乾き臭”が原因となっていることも多いです。

部屋干しや夜干しで雑菌が増え、乾いたように見えてもニオイが残ってしまう――
こうした背景は、意外とご本人も知らなかったりします。

🎁「夏の快適応援セット」でやんわり啓発を

社員個人を注意するのではなく、
全員に向けたケアの一環としてグッズを配布するのが、安全で効果的な方法です。

✅ おすすめのセット内容：

📦 配布時のメッセージ例：

🌿【夏の快適応援セット】をお配りします
暑さ・汗・においが気になる季節になってきましたね。
快適に過ごしていただけるようなグッズをご用意しました。
身だしなみや衛生対策に、どうぞご活用ください。

👂 それでも解決しないときは？

• 同じ社員への相談が繰り返される
• 体調不良の声が上がっている
• においが原因でコミュニケーションが途切れている

そうした状況がある場合は、産業医や社労士と連携して個別対応を慎重に検討していく必要があります。

たとえば、産業医から「においや香料と体調不良の関係」について啓発してもらうことで、
本人に“気づいてもらう”きっかけをつくることも可能です。

🌼 最後に

においの問題は、誰もが当事者になり得る、身近な職場課題です。

• その人のせいにしない
• 一人で抱え込まない
• ユーモアと工夫で、自然に伝える

そうした工夫で、トラブルを未然に防ぐことができます。

「ちょっと言いづらいな」「うまく伝えられない」
そんなときは、ぜひ社労士にご相談くださいね。